<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
第二章 大念処経
(入出息念の部分)
総論
【比丘たちよ。
これは唯一の道である。有情を清浄し、愁、悲を超越し、苦、憂を滅し除き、如理に得達し、涅槃を現証する。これすなわち、四念処である(cattaāro satipaṭṭhānā)。
どの四種類であるか?
比丘たちよ。
ここにおいて
(1)比丘は身随観身(kāye kāyānupassī)において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
(2)受随観受(vedanāsu vedanānupassī)において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
(3)心随観心(citta cittānupasī)において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。
(4)法随観法(dhammesu dhammānupassī)において住し、熱心に、正知し、念を具備し、世間の貪、憂を調伏する。】 止業処
【つぎに、比丘たちよ。
比丘は如何にして、身随観身において住するのか(kāye kāyānupassī viharati)?
比丘たちよ。
ここにおいて、比丘は林野に赴き、木の下に赴き、または空き地に赴き、結跏趺坐して、身体を真っ直ぐに伸ばし、[入出息を禅修行の業処として]念を面前に置く(parimukhaṃ satṃ upaṭṭhapetvā)
彼は入息においてのみ念を置き(satova assasati)、出息においてのみ念を置く(satova passasati)。】
(4-2につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>