道心は生起するや否やすぐに滅し去り、即刻その果報を生じる。これが、出世間法の功徳たあり、「akaliko」と言う。果報は即刻生じて、間隙がない。即ち、世間法とは異なるのである。前の例でも述べた様に、ある貧乏人が、仏陀に一枚の外套を贈った所、少しばかり時間が経ってから、国王から36枚の外套が贈られたのである。。。。 しかし、出世間心は、ただ、一個の心識刹那だけで、たちまち果報が生じる。即ち、一個の心識刹那が生滅したの後、次の一個の心識刹那の正滅が、その果報なのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (下記表Jの)意から随順までの所縁:行法の無常、苦、または無我。。。。 種姓から果までの所縁:涅槃。。。。。。。 <波→断→意→遍→近→随→種→道→果→果→有………………………> 波=有分波動。断=有分断。。 意=意門転向。。遍=遍作。。 近=近行。。随=随順。。種=種姓。。 道=道心。。果=果心。。。 有=有分心。。 果心は2度生起する。それは、涅槃を所縁とする。故に、種姓から2個の果心までは、すべて、涅槃を所縁として取る。その後、心の不断性を保持する為に、有分心が再度生起して、次の別の一個の心路過程が生起するまで、生滅、生滅………する。。。。。。。 上記<表J>は、概略です。将来PDF版作成の時に、明確なものを插入予定)