南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(46-5)(私家版)

現今の比丘達は、夜分薬を飲む習慣がある。古代の比丘には、この様な習慣はなく、冷たい水を飲んで、喉の乾きを癒やした。比丘の義務として、はっきりと説明されているのは、飲用水を準備しなければならない、と言う文言である。《律蔵・大品・大牜建度》の中の、“義務“の項目において、客僧に対して、水の代わりに、夜分薬を提供しなければならない、とは書かれていない。この事に関して、《律蔵》義注の中に明確な説明がある:   “pānīyena pucchantena sace sakim ānītam pānīīyam sabbam pivati, ‘puna ānemī‘  ti pucchitabboyeva.“。                “客僧が、彼に供給した所の水を飲み終えたならば、水を供給する比丘は、もう一杯必要かどうか、確かめなければならない。“