Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(46-4)(私家版)

バラモン教(ヒンズー教)には、運動によって身体機能を高める方法がある。聖典では、釈子沙門が普遍的に身体を鍛えているという記載はないが、しかし、釈子沙門が鍛錬を通して、身体の健康を保とうとする事は、一概に、間違いとは言えない。たとえ鍛錬はしなくても、歩く事、外で托鉢する事、義務を履行する事等の活動は、非常に広い範囲で、身体能力の向上に寄与しているものである。身体の適応能力を高める為に、行者は、硬い床や地面に坐臥する事を練習し、戸外に留まり、眠る能力を育成しなければならない。水を飲んで夜分薬の代わりとする事にも適応しなければならない。飲食は節制し、たとえ、許可された時間内であっても、頻繁におやつを食べてはならない。お茶(紅茶)、コーヒー等、甘い飲み物を夜分薬とする習慣は、身体に有害である。