南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(42ー10)(私家版)

4.果定安止心路 ソータパンナ聖者が、涅槃の寂静を体験する時、ソータパンナ果定にはいる。果定に入った後、行法の無常、苦、無我を観察しなければならない。その後に、果定心路過程が生起する。ソータパンナ果定の心路過程とはーー有分波動、有分断、意門転向、遍作、近行、随順であり、それらはすべて行法の無常、苦、無我の内の一つを所縁として取るものである。次に生起するのは「浄化」で、最早、種姓とは呼ばない。というのも、既に凡夫の種姓を斬り断じているからである。浄化された心は、涅槃を所縁として取る。その後、果心、果心、果心、果心……が生じる。聖者が、果定にどれくらいの時間入っているか、その間、ソータパンナ果心は生起し続ける。彼が果定から出た後、心は、有分に落ち込む。