Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(46-17/18)(私家版)

“Anāgatappajappāya, atītassānusocanā, Etena bālā sussanti, nalova harito luto.“                    “(良き)未来を渇望し、過去を後悔する。(その様な人の)身体は切り倒された竹の様に、烈日の下で枯れて萎える。“                  これらの過患を知ったならば、資具が如何に欠乏しようとも、比丘は決して、貪婪になったり執着したりする事はない。修行の殊勝を省み、思惟して、戒律を守る。“Dukkaram dutitikkhañca, abyattena ca sāmaññam, Bahū hi tattha sambādhā, yattha hūlo visīdati.“                    “愚かな人は、心身のコントロールが出来ず、出家する事は彼らにとって非常に艱難な事柄である。彼らは忍耐が出来ないし、持久する事も出来ない。出家してもその後の諸々の困難によって撤退してしまう。“ “ Katiham careyya sāmaññam, cittam ce na nivāraye, Pade pade visīdeyya, sankappānam vasānugo.“                “比丘が、もし、欲を追いかける心を停止しないならば、彼は何日修行する事が出来るであろうか?彼は最後には、不善心に干渉されて、最後には、沙門法を修行し保持する事を放棄してしまい、何らの向上も見い出せないままになる。“