南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

輪廻はあるか?ー1

<輪廻はあるか?>と問われれば、      私は「ある!」と答えます。。。。。        もうはるか昔ですが、禅宗系の某僧侶による講演会に行きまして、彼が「輪廻はない」と言うのを聞き、卒倒するかと思う程、びっくりしました。。。。。。。。。。        また、大学の(仏教系の)哲学科を出た人で「輪廻はない」と言う方が、まま、います。。。。                 「今どき輪廻を認めるなんて非科学的」と言う訳です。。。。。。              確かに輪廻を、              《ほら!この通り、ありますよ!》      と映像にして、インジェクターに映し出して、お見せすることが出来ませんので、どうしても【有る・無い】論争になってしまいます。。。。               しかし、これ程不毛な争いは、ない訳です。。。。。。                    今、<実用アビダンマ>で翻訳している、ちょうどその第5章に《結生識・有分識・死亡心》などの単語がでてきますが、これを坐禅・瞑想して、自分で確認する事ができれば、輪廻はあることが分かります。。。。                    件の、禅宗の僧侶は、座禅して定に入り(その後定から出てvipassanāによって)、ご自分の心の流れを、確認する事はないのでしょうか?????             ではなぜ <禅宗> と名乗るのでしょうか?(禅宗の僧侶は、禅定に入って、心身の微細な相関関係、見難きものを観察して、人生のからくりを暴くのが仕事ではないですか?)………                  追加:悟った後で、<輪廻があると思うのは己の心が作り出した幻であった>          はありえますが、それはあくまで、悟ってからの話(心身は己のものではない、故に、心身の相関関係の中で醸し出される輪廻もまた己に属さない、はありえます……)。