Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(47ー4)(私家版)

3.33天:伝説によると、昔、他人の幸せの為に、己の命を捧げた33人の善男子がいた。死後、彼らは、当該の天界に生まれ、当該の界の大王と32の小王になった。。。。                 その為、当該の界は、その名を、「33天」と呼ぶ様になった。当該の界の大王は帝釈天王である。。。。。。。。。               帝釈天には以下の小話がある。。。。。。。            先程申し上げた通り、人間界は苦楽相半ばし、比較的修行するのに適している。反対に、天界は楽しい事が多く、放逸になり易く、修行に適さない。。。。。。。                      帝釈天は聖者ソータパナであり、ある時、外界に降りてきて仏陀に法を学んだ。。。。                 彼が仏陀に尋ねたのは:           「衆生はどの様にして輪廻の苦痛から解脱するのですか?」            仏陀は言う:              「無明と愛慾を取り除けば、痛苦から解脱することができる」。             帝釈天はこれを聞いて大変に喜び、法義に随喜して              「sādhu! sādhu! sādhu!」      と述べた後、神通を使って天界に帰って行った。。。                 モッガラーナ尊者は天耳通でもって、随喜の声を聞いて、心に思った:         「帝釈天はどの様な法義を聞いて、この様に喜ぶのであるか?私は彼から教えて貰おう」                    そして、神通を使って帝釈天に付いて33天に行った。