<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
例えば、12処:
眼処と色処によって生じた眼門心路過程、眼処は色法で、色処もたま色法である。二者によって生起した眼門心路過程は名法であり、合わせると、名色法になる。
18界:
眼界は眼浄色であり、色界は色所縁であり、眼識界は眼識心であり、この三者が合すると、眼門心路過程となり、やはり名色法である。
・・・これは、人それぞれに、合う語彙や好まれる語彙に従っているための表現の違いであって、仏陀はこの様に、異なる語彙を用いて説明したのである。
経典は、衆生の異なる性質に従って開示されたもので、アビダンマは、衆生の性質や好みとは関係がない。
仏陀は第七番目の臘年に、トウリ天で安居を過ごしたが、その3か月の安居の期間、仏陀は天界において、7部の『論』を開示した:
《法趣論》《分別論》《界論》《人施設論》《事論》《双論》《発趣論》で、最後の25日間に開示した《発趣論》の、その内容は、縁起法である。
当時、その場で開示を聞いた欲界天、色界天人の内、少なくない天人が、阿羅漢、アナーガミ、サターガミ、ソータパナを証悟した。
天界も人界も、主要な修法は、皆、名色法である。
しかし、天人の智慧は広い為に、仏陀は更に広く、更に詳しく説明する必要があった。
その様にして初めて、天人は、見道し、見法出来るからである。
人類はそれほど多く解説しなくともよい。
ただ「縁起第五法」「縁起第一法」があれば、見道し、果を証する事ができる。
(47につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>