南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-46

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

例えば、12処:

眼処と色処によって生じた眼門心路過程、眼処は色法で、色処もたま色法である。二者によって生起した眼門心路過程は名法であり、合わせると、名色法になる。

18界:

眼界は眼浄色であり、色界は色所縁であり、眼識界は眼識心であり、この三者が合すると、眼門心路過程となり、やはり名色法である。

・・・これは、人それぞれに、合う語彙や好まれる語彙に従っているための表現の違いであって、仏陀はこの様に、異なる語彙を用いて説明したのである。

経典は、衆生の異なる性質に従って開示されたもので、アビダンマは、衆生の性質や好みとは関係がない。

仏陀は第七番目の臘年に、トウリ天で安居を過ごしたが、その3か月の安居の期間、仏陀は天界において、7部の『論』を開示した:

《法趣論》《分別論》《界論》《人施設論》《事論》《双論》《発趣論》で、最後の25日間に開示した《発趣論》の、その内容は、縁起法である。

当時、その場で開示を聞いた欲界天、色界天人の内、少なくない天人が、阿羅漢、アナーガミ、サターガミ、ソータパナを証悟した。

天界も人界も、主要な修法は、皆、名色法である。

しかし、天人の智慧は広い為に、仏陀は更に広く、更に詳しく説明する必要があった。

その様にして初めて、天人は、見道し、見法出来るからである。

人類はそれほど多く解説しなくともよい。

ただ「縁起第五法」「縁起第一法」があれば、見道し、果を証する事ができる。

(47につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>