Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-11-23から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(82ー1)(私家版)

■不善の概要 1.四漏(āsavā) 不善の概要の中には四種の漏(ǟsava)がある。(1)欲漏。(2)有漏。(3)邪見漏。(4)無明漏。。。 経典の中で屢々出てくる。。 阿羅漢を証すると「諸々の漏が已に尽きる」訳であるが、それは、この四漏の事である。 …

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(81ー1/2/3)(私家版)

第7章 類別の概要 これより〈類別の概要〉に入る。前に説明した四種の究極法は、72種の個別の法に分ける事ができる。即ち、自性の法であるが故に。。。。。。 ✥72種の個別の法✥ 1.心:心は89種に分類する事ができるが、しかし、全て同一の法である…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(80ー1)(私家版)

✥涅槃✥ 4番目の究極法は「涅槃」(nibbāna)である。パーリ語では「nibbāna」。サンスクリット語では「nirvana」。「nirvana」は、二つの部分から成り立っている。「nir」は、離れる、「vana」は、貪愛。故に、「nibbāna」は、貪愛を去ること。貪愛は、一切…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(79ー1)(私家版)

■色界地 色界地の衆生は、結生起識の最初の段階では、ただ眼10法聚、耳10法聚、心所依処10法聚と、命根9法聚のみ生起する。あなたは、梵天神には身体はないのですか?と質問するかも知れない。。。。 例えば、梵天Sahampati が、降りてきて仏陀に法輪…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(78ー2)(私家版)

人類等の、胎生有情の結生の時、上に述べた様な、7種の10法聚がいきなり当時に生起する事は不可能である。母胎内における、一番目の結生識は、ただ身10法聚、性根10法聚と、心所依処10法聚を生起させるのみである。結生識の後に、ゆっくりと生命期を…