南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(81ー1/2/3)(私家版)

第7章 類別の概要             これより〈類別の概要〉に入る。前に説明した四種の究極法は、72種の個別の法に分ける事ができる。即ち、自性の法であるが故に。。。。。。                              ✥72種の個別の法✥           1.心:心は89種に分類する事ができるが、しかし、全て同一の法であると、みなされる。というのも、一切の心は、同一の自性を擁するが故に。即ち、目標又は所縁を識知する事。。。。             2.52心所:一つ一つの心所は、一個毎の究極法と見做される。というのも、一つ一つの心所は、皆、己自身の自性を擁するが故に。例えば、受は、目標を体験する事。想は目標を標識する事。。、。       3.18種の完成色:我々は、合計して28種の色法を擁しているが、ただ、18種が完成色であり、他の10種は、不完成色である。(故に)この中には含まれない。18種の完成色は、同じ原因(皆己自身の自性を擁する)に基づく為、一つ一つの完成色は一個の個別の法と見做される。。   4.涅槃はただ一個のみである。一個の個別の法となる。             ✥類別の列挙✥              類別の概要には4個の部分がある事が分かる:                  1.不善の概要。            2.混合的な類別の概要。        3.菩提分の概要。           4.一切の概要。。。。         この内、菩提分の概要と一切の概要は最も重要である。というのも、これらは修行と関連するが故に。