Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(83ー1)(私家版)

■混合的な類別の概要            混合的類別の概要は、その列挙された組み合わせが、善、不善と無記心所が含まれている為、この様に言われる。合計7個に分けられる。。。。。。。。                           1.6因(根)            (1)貪。(2)瞋。(3)痴。(4)無貪。(5)無瞋。(6)無痴。。。。。                 2.7禅支               (1)尋。(2)伺。(3)喜。(4)一境性。(5)悦。(6)憂。(7)捨。   経典では5個の禅支が挙げられているが、論蔵では7個の禅支が挙げられる。。。                ここにおける「禅那」(禅支)は、一般的な用法である安止定とは異なり、目標を「緊密に観察する」と言う、もう少し広範囲な意味に用いられる。ここに列挙した諸法は、禅修行の安止の時以外にも発生するが、これも又禅支と見做す。例えば、悦と憂は、共に禅修行の安止の外にあるが、しかし、禅支と見做すのだある。この7個の心所を禅支と見做すのは、心をして、緊密に目標に密接させる事から、そういうのである。その中の「憂」は絶対的な不善であるが、しかし、ニ種の瞋恚相応の心にしか生起しない。その他の6個は、善であってり、不善であったり、又は無記であったりする。即ち、それらがどの様な心において生起するのか。による。善心に生起すれば、善であり、不善心に生起すれば不善である。