Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-12-14から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(99ー1)(私家版)

第九章 業処の概要 ✥業処✥ 業処はニ種ある。止禅と観禅である。業処(kammattānaーtt下点。以下同様。)は「作業の地」又は「仕事の地」という意味である。この一句で、禅修行の方法を表しており、禅修行者が特別な成就を育成する所の、作業の場所である。仏…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(98ー1/2/3)(私家版)

■ニ根 1.無明:無明は、過去から現在まで通貫する所の、「受」の根である、と言われる。無明とは、真実の法を如実に見る事がない事を言い、無明と相応する、もう一つ別の根は「愛欲」である。。。。。。 2.愛欲:愛は現在から未来の「老・死」にまで通貫…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(97ー5)(私家版)

三輪転は、生死輪廻の方式を明らかにした。最も基本的な輪転は、煩悩輪転である。無明の覆いと渇愛の駆使の下、人々は、世間的な不善と善の業をなす。こそしてこの様に、煩悩輪転が業輪転を引き起こし、業が熟して果報の生ずる、その時には、業輪転が、果報…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(97ー4)(私家版)

<表W>(335/360)(割愛)

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(97ー1/2/3)(私家版)

■四攝類 過去の因、現在の果、現在の因、未来の果の四種を言う。無明と行に言及する時、愛、取、有もまたその中に含まれる。同様に、愛、取、有に言及する時、無明、行もその中に含まれる。生と老・死に言及する時、識などの5果もその中に含まれる。心の中…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(96ー1/2/3/4)(333/360)(私家版)

✥分析の類別✥ 我々は、7つの方法で、12因縁を分析する:三時、12支、20法、三連結、四摂類、三輪転、2根。。。。。。 ■三時:………………………… 三時とは、三世の意味である。過去世、現在世、未来世である。過去世にはニ種ある。無明と行。未来世は生と老・…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(92ー1/2)(私家版)

■縁於取、有生起(取の縁によりて有が生起する)。有は、二種類に分けられる。 1.業有:思が即ち業である。合計29個の善と不善業がある。12個の不善心、8個の欲界善心、5個の色界善心、4個の無色界善心。業とは、29種の善と不善の思、又は一切の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(93−1/94−1/95−1)(私家版)

■縁於有、生生起(有の縁によりて、生が生起する) 生の意味は、新しい一世において、初めて生起する所の、何かの蘊、5蘊でも、4蘊でも、一蘊でも、どれも皆、生と呼ぶ。生は又、新しい一世の世間的果報心及び相応の心所及び業生色を指す。どこか一個の生…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(91ー1/2)(私家版)

■縁於愛、取生起(愛の縁によりて取が生起する)………取は非常に強烈な愛である。特徴は掴んで放さない事。作用は緩めない事。現象は強烈な愛欲又は貪欲。合計四種の取がある: 1.欲取:欲楽への取。欲楽への強烈な渇愛。。。。。。。 2.邪見取:邪見に対…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(90ー8/9/10)(私家版)

愛は6種ある: 1.色愛:目が綺麗な色塵を貪愛する。 2.音愛:耳が耳に心地よい音を貪愛する。。。 3.香愛:鼻が香りを貪愛する。例えば、レストランのそばを通っていて、良い香りがすると、中に入って食べたくなる。これが香愛である。猿が香りに惹き…