Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(96ー1/2/3/4)(333/360)(私家版)

✥分析の類別✥             我々は、7つの方法で、12因縁を分析する:三時、12支、20法、三連結、四摂類、三輪転、2根。。。。。。           ■三時:…………………………                              三時とは、三世の意味である。過去世、現在世、未来世である。過去世にはニ種ある。無明と行。未来世は生と老・死。現在世は、中間の8支(識、名色、6処、触、受、愛、取、有)。12因縁を研究するに当たって、過去、現在、未来の三世を考察しなければならない。勿論、この12支は、一生(今世)の内に発生するものとして考察しても良いが、12因縁を徹底的に理解したいのであるならば、三世に渡って分析しなければならない。12支を三世で分析する時、それは、生死輪廻の中の因縁の構造を明確にする為であり、ある一世の縁起支として帰納されたものは、当該の一世にのみ、運用されて、別の世では運用されないというものではない。実際、一つ一つの世において、12縁起は、お互いに影響し合うものである事を知らなければならない。。。。。。。                  ■12支:無明、行、識、名色、6処、触、受、愛、取、有、生と老・死。。。。   ■20法                1.過去世の5因。無明、行、愛、取、有。無明は、愛と取に相応する。行と有は同じ意味である。            2.現在世の5果:識、名色、6処、触、受。識は、結生識とこの一世の心識を指す。過去の5因が、現在の5果を形成する。                 3.現在世の5因:愛、取、有、無明と行。現在世の5因は、未来世の5果になる。

4.未来世の5果:識、名色、6処、触、受。現在の因から生じる所の未の果である。