Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-85)(私家版)

18種類の無因心

我々はすでに、不善心(12)、美心(24)の研究をした。今、無因心(18)の解説を行う。

その因は、合計6種類ある:

一つは、3個の善因ーー無貪・無瞋・無痴;

一つは、3個の不善因ーー貪・瞋・痴。

所謂因とは、心をして安定させる要素の事を言う。

因はまた、「根」とも言う。樹木に根があるならば、その木は比較的安定している;

もし根がないならば、その木は簡単に倒れて、枯れてしまう。

故に、因は、心を安定・強固にさせる要素である、と言える。

不善心と善心は、共に、有因心である。その為に、比較的安定している。無因心は、(上記の)6種類の因がないが故に、比較的脆弱であり、不安定である。

18種類の無因心は、三種類に分類する事ができる:

不善果報心(7)、善果報心(8)、無因唯作心(3)。(3-86につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>