南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-26)(私家版)

1、善心:

善なる因「無貪、無瞋または無貪、無瞋、無痴」と相応する心。

善は、パーリ語では「kusala」と言う。

精神的に健全なもの、道徳的には、叱責されないもの、かつ、愉悦の果報を齎すもの。

2、不善心:

不善なる因「痴、または貪と痴、または瞋と痴」と相応する心。

合計三種類の心がある。すなわち、

痴。

貪+痴。

瞋+痴。

不善心は、必ず痴を含む。というのも、痴は潜在的

根であり、一切の不善の根本であるが故に。

不善のパーリ語は、「akusala」であり、心が精神的に非常に不健全であり、道徳上では、叱責を受けるに相当する事、痛苦の果報を齎す事を示す。

(3-27につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

   Paññādhika Sayalay般若精舎>