Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75−14/15)(私家版)

6.語表音声軽快性13法聚:八不離色に、語表、音声、軽快性、柔軟性と適業性を加えたもの。病気の時や冷笑する時は、軽快性や柔軟性、適業性はない。。 業生色の最初の生起は、結生識の「生」時という小さな刹那から始まり、一つ一つの心識刹那の中の生、…

えびす丸日記/小さき者の教え

えびす丸(元保護犬。トイプードル。雄。4歳)が我が精舎に来て二年経ちました。えびす丸はとても大切な相棒です。。。。 私が携帯に夢中になっていると(だいたいは翻訳をしているか、ニュースを確認しているのですが)、怒って、携帯を叩きます。。。 「…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー12/13)(私家版)

4.身表軽快性12法聚: 八不離色を含む、身表、軽快性、柔軟性、適業性。重い病を得ていて、何かを手伝ってもらいたくて人を呼ぶとき、元気な時の様には振る舞えない。というのも、病の時は、軽快性、柔軟性、適業性と身表に欠けるが故に。体調が良い時、…

心生色

ゴータマ仏陀の説かれたアビダンマは、非常に難しいです。。。。。 テーラワーダ(南伝仏教)系の仏教書を20年間翻訳して来ましたが、頭は<???>だらけです。 それでも最近 <なるほど!> と膝を打つ事がありました。 「心生色」というアビダンマのキ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー11)(私家版)

心生色は、どの様な色法を生ずる事ができるのか?心は、6種の色法を生ずる事ができる。1.純8法聚。2.身表9法聚。3.軽快性11法聚。4.身表軽快性12法聚。5.語表10法聚。6.語表音声軽快性13法聚。。。。 1.純8法聚=八不離色。2.身…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー10)(私家版)

故に、生きている間の、種々の挫折や浮き沈みには、心が一切を、決める事ができる。。。 もしあなたが、予想外の怪我や病、又不公平な境遇などに遭遇した時、あなたが種々の憂具瞋恚相応無行一心、又は有行一心などを生起するならば、既成の事実を改変する事…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー9)(私家版)

四種の無色界異熟心と双5識以外の75種の心は、皆、心生色を生む事ができる。現在、非常に多くの医師が、病人に対して、意志の力で病魔と戦う様に推奨している、特に癌患者に対して。。 私の知人に一人のスリランカ人がいるが、彼女の娘さんが19歳の時に…

ういのおくやま

ういのおくやまけふこえて…… 空海さんの<いろは歌>ですね。。 なかなか、意味深、です。 有為の奥山って、何でしょうか? 越えるって、どこへ向って? 今朝、安般念瞑想をしていて妄想が起こり、 「あれ?これ有為の奥山かも?」 と思いました。。。 条件…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75-7/8)(私家版)

一粒の色聚には、少なくとも8個の色法がある。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素。「香り」とは匂いの事。一粒毎の色聚の中には、皆、匂いがある。もし、色業処まで修行が進んだならば、あなたは、己の齒を観ずる時、非常に多くの色聚を観ずる事ができ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー6)(私家版)

もし、定力がないならば、この時生じる心生色聚の中の「色(色彩)」は、余り明るくなく、その為、光が発現する事はない。定力と智慧が鋭敏な時、生じた心生色聚の中の「色(色彩)」は、非常に明るくなる。千々万々の「色」が、一箇所に集まると、光になる…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー5)(私家版)

<表R>禅修行の時の光は如何にして生ずるか?(割愛)

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75-3/4)(私家版)

禅の修行の時にできる光は、どの様にして生まれるのか?止観の心によって生じた色聚は、「心生色聚」と言い、合計8種の色法がある。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素である。強くて力のある定によって、この「心生色聚」の中の「色」は、通常より明る…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75-1/2)(私家版)

■心生色 89種の心の中において、四種の無色界異熟心と双5識以外の、その他の75種の心は、全て心生色を生じる事ができる。双5識とは、目、耳、鼻、舌、身体の、5個が善果報で、5個が不善果報で、合計10個になる。この10個は、非常に弱い心で、色…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー5)(私家版)

ある人が、女性になったり男性になったりするのは、過去の業による。。 ある禅修行者が、己の過去世を観ずると、一世毎に、女性になりたいと祈願している事を知った。この事が因と縁になり、彼は、代々女性として生まれる業になった。ある人は男性に生まれた…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー4)(私家版)

ある時、彼女は思いがけなく、パカ(Paka)国王に出会った。パカ国王は一目で彼女が好きになった。。。 国王は紳士の振りをして、彼女の家に行き求婚し、彼女を宮殿に連れ帰った。パカ国王は彼女を后にしたかったが、彼は又、五つの醜さを持つ醜い女性を皇后…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー3)(私家版)

古代に、一人の辟支仏が、クティの修復の為に粘土を必要とし、ある村の貧しい女性の家に托鉢に来た。女性の手には少しばかりの粘土があった。彼女は粘土を惜しんだが、上げない訳にもいかなかった。その為、彼女はいやいや粘土を辟支仏に供養した。供養その…

よき仏教者

昨日(夜中のお手洗いで)、足を少々ひねりまして……軽傷でも、早めに病院に行っておくのが、安心(捻挫ではなくて、筋肉の筋違い)。。。。。 で、早速、整骨院に行きましたら、旧知のクリスチャンの方と遭遇(腰に持病があるらしいです)。。。。。。。。 …

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー2)(私家版)

■業生色 業生色は、9種の色聚を含む。眼10法聚、耳10法聚、鼻10法聚、舌10法聚、身10法聚、女性10法聚、男性10法聚、心所依処10法聚、命根9法聚楽。過去に造られた善と不善の業は、我々の目、耳、鼻、口を形作る。美しいか醜いか?身長は…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー1)(私家版)

✥色法が生じる4種の原因✥ 色法が生じる原因は、合計四種である。 即ち、業、心、時節と食素(栄養素)。 一番目は業生色。というのも、これは過去の業によって生じる色法てあるが故に。例えば、目、耳、鼻、舌、身体、などである。。 二番目は心生色。心も…

仏教の論理性

本日 <実用アビダンマ> を翻訳していましたら、 【アビダンマは非常に論理的であり分析的である】【感情とは無関係である】……… と言う趣旨の事が書いてありました。。。 仏教を理解する為には、三蔵ーー經典、律、論ーーを学ぶ事、またその上に、歴代の注…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー7/8)(私家版)

7.色集積 色の相続流の最初の生起の刹那から、及び、結生から諸々の根具足の最初の生起の段階まで。特徴は、色法の生起が始まる事。作用は、色法の生起を開始せしめる事。現起は、開始の状態。近因は生起した色法。一番目の結生識が生起する時点を、色集積…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー4/5/6)(私家版)

3.語表 心生地界の特別な作用によって、発声を通して、自己の意念を表現する。例えば、私が「こちらへ!」と、私の心によってあなたにこちらに来てもらいたい時、非常に多くの心生色聚が生起し、喉に到る。喉自体は業生色であるが、業生色の中にも「地」界…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー2/3)(私家版)

1.空界 空界の特徴は、色聚との境界を画す事である。色聚と色聚との間には一個の空隙があり、それが空界である。例えば、4粒の異なる色聚があるとして、ここには一個の空界が必要とされる。そうして初めて、これは眼浄色、あれは耳浄色であると、区別する…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー1)(私家版)(265/360)

■10種の非真実色 10種の非真実色とは、空界、身表、語表、色軽快性、色柔軟性、色適業性、色集積、色相続、色老性、色無常性である。この10種は、又、4種に分ける事ができる。1.制限色ーー空界。2.表色ーー身表、語表。3.変化色ーー色軽快性、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー17/18)(私家版)

7.食素。。食素:特徴は、食べ物の中の栄養素。作用は色聚の維持。現起は、色聚を滋養する事。食素は、その他の7個の色法とのみ同時に生起する。「純八法聚」と呼ぶ。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素。これは基本の色聚であり、八不離色と言う。我々…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー16)(私家版)

6.命根 命根の特徴は「住」時において、業生の具生色法を維持する事である。同一の粒の色聚の中の全ての色法は、皆具生色法である。これらは、当時に存在して、同時に滅する。命根は、それらの「住」時を維持する。例えば、性根10法聚は、業生色であるが…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー14/15)(私家版)

5.心所依処 心所依処の特徴は、意界(5門転向心と2個の領受心)の提供、及び意識界の依止又は意識界の支えとなる色法。作用は5根識以外の全ての心識の依処。5識とは何か?眼識、耳識、鼻識、舌識、身識である。。。。 眼識の生起は、眼浄色に依存しなけ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー13)(私家版)

婆羅門は人生の浮き沈みに嫌気が差し、故郷に帰ることもせず、サンガに参加して髪を剃って僧になった。彼の人生は紆余曲折あり、又父親になったり母親になったりしたので、多くの比丘が、彼をからかった:「君は母親の時に一番子を愛せたか?それとも父親の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー11/12)(私家版)

仏陀の時代、ある既婚の婆羅門がいた。彼は既出の時、ハンサムで荘厳な男性の阿羅漢(Mahakaccayana)に出合った時、突然心中に邪念が生じた:「もしこの尊者が私の妻であったなら、どれ程良いことか!」阿羅漢の境地は無比に崇高であり、阿羅漢に対してこの…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー9/10)(私家版)

4.性色 (1)女性根:女性に関して言えば、女性根は全身に分布している。男性は、男性根が全身に分布している。。。。 女性根の特徴は、「女性」である。作用は「この人は女性である」と顕示する事。現起は女性の身体、特徴、動作と方式を通して、表現さ…