Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー2/3)(私家版)

1.空界                   空界の特徴は、色聚との境界を画す事である。色聚と色聚との間には一個の空隙があり、それが空界である。例えば、4粒の異なる色聚があるとして、ここには一個の空界が必要とされる。そうして初めて、これは眼浄色、あれは耳浄色であると、区別する事ができる。そうでなければ、全てが一塊になってしまう。こうしたことから、空界の特徴は、色聚の境界を区分する事であり、この様であるならば、修行者の判別も容易になる、と言う訳である。作用は、色聚の端の顕示。現起は色聚の境界又は間隙。。。。。。           2.身表:心生風界の特別な作用によって、身体を移動させて、自己の意念を表現する事。例えば、手招きしながら「花子さん、こっちに!」と言う時、私の心は、花子さん来てもらいたいと思い、その心は、非常に多くの色聚を生じ、心生色聚の中の風界が掌を動かし、結果我々は、掌をヒラヒラさせる事ができ、手招きに成功する…これが身表である。故に、身表の作用は意念の表現。現起は身体の動作。近因は心生風界。