Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

花鳥風月に思う

四季咲きバラ【アンネ・フランク

若い頃は【花鳥風月】、常に花や鳥と共にあり、風を感じ、月を愛でるのは、何だか非生産的で、世間から逃げている様でもあり、余り好きではありませんでした。。。。。。…………           しかし、仏陀の説く《少欲知足》を学ぶと、【花鳥風月】の本当の意味が分かり始めます。。。。。。。。。…………………………………………            テーラワーダ (南伝仏教/原始仏教) において出家しますと、着用する衣類は、茶色に染めた三衣(ボロボロになるまで着て、後は雑巾にする)、食事は、比丘なら完全な托鉢、サヤレーは、理想は托鉢、自炊も可、となります。。。。。………………………………………………………………                 それに朝夕の座禅・瞑想、己一人で住む精舎の、庭の手入れ等も加えれば、他人と馬鹿話をしている暇は、ありません。。。。。。。。    特に、齢75となりますと、やがて迎える旅立ちの時の為の準備も始まります。………………………………………………………………             もはや、世俗の人と、付き合う暇はない。……………………………………………………           心の目を内側に向ければ、里山は、蒔かずとも花が咲き、頼まずとも小鳥がその美しい歌声を聞かせてくれ、風に季節を教わり、月を見て過ぎ去りし日々を思う。………………………………………………………………                 【花鳥風月】は、世間を捨て、修行に専念する出家者の、ある種、最高の理想の生き方でありました。…………………………………………………………………。                  追加:人生にお困りの方のご相談に乗る事は吝かではありませんが、多くの人は耳に甘い話ばかり求めて、【無常、苦、無我】【因・縁・業】【輪廻の探求と解消】の苦い薬をお求めになりません。……………………………………………………………… 仏陀曰く、良き種は良き田に播け。不毛の土地に種蒔くは、徒労である。…………………………………………………………………                 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属  Paññādhika Sayalay (般若精舎)