5月中旬から、台湾の親戚が、わが町にやって来て、長逗留しています。。。…………………… 台北在住の従姉妹、72歳。。。………………… 両親もキリスト教徒で、彼女もなかなかの堅信徒。。。。………………………………………… 彼女は日本語が出来ないので、私が毎日、彼女の泊まる宿に出向いて、御用をたまわつています (一緒にランチを食べに行ったり、スーパーの買い物に付き合ったり)。。。。…………………………………………………… そんな時、彼女は『この世がかくも美しいのは、神がそれを作られたから。神以外に誰が、この様な美しい世界を作る事ができますか?』と、言います。。。……………………………… いやいやいや、仏教は、創造神をたてないで、因と、縁と、業を、言います。。。 最初に世界を作ったのが神ならば、その神を作ったのは誰か?………………………………………… 創造神 (有情の一種) が、因なく、最初から存在できるならば、我々人間・有情も又、因なく、最初から存在できる事になります。……………………………………………………………… 私は、思想、哲学、宗教の、何を信じるにしても、己の好み、己の嗜好、己の脳内妄想に頼ったならば、道を間違えてしまう、と思っています。…………………………………………………… この世界の成り立ち、世界の存在のからくりを知るには、仏陀の教えた【サマタ・vipassanā】の様に、世界を、己の心、己の心眼で観察 (vipassanā / 直接知覚) する習慣を確立しなけれはならない、と私が力説しても、堅信徒の彼女には通じません…笑。…………………………………………………………………………………… とまれ、口論するな。争うな。他人を力で説き伏せるな。。…………………………………………… 彼女も又、いつの日にか、山非山、花非花…………世界が微粒子 (地水火風) で出来ていて、無常、苦、無我であり、執着してはならない事が分かる時が、来るでしょう。。。。………………………………………………………………… 真理はあなたの前に投げ出されており、あなたの心の目が開くのを、ただ静かに待っている。………………………………………………………………………………………………………………… 追加:クリスチャンが、天国への狭き門の為に、博愛の精神で生きる事に、反対しませんが、【今世はある、来世は天国へ、でも過去世はない】と言うのも、論理の破綻ではないでしようか? 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属Paññādhika Sayalay (般若精舎)