Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー6/7)(私家版)

(5)身浄色 全身に遍満する浄色。触(地、火、風)の所縁に対して敏感である。頭から足まで、どこにも身浄色は存在する。故に、手を動かせば、推進力を感じ取る事ができる。足を地面につける時、粗さや硬さを感じ取る事ができる。特徴は、触の所縁が衝撃するのを準備している所の四大の浄(明浄色)である。作用は触を所縁として取って目標とする。現起は身識の依処。身識の生起は必ず身浄色に依存する。身門心路過程の生起も又、身浄色に依存しなければならない。近因は触に対する愛を縁とする業生四大。なした所の業が妙なる触に貪愛するが故に、身浄色は生起する。身浄色は単独では生起する事ができない。必ず、その他の色法と共に生起する。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素、命根、身浄色である。この種の色聚は、「身10法聚」と呼ぶ。。。        耳の中には、身10法聚と、耳10法聚がある。しかし、色聚楽はこれ程までに微小であるのに、どの様にして区別するのか?所縁がそれに衝撃するのを観ずるのである。所縁が衝撃した所の耳浄色ならば、それは耳10法聚である。所縁が硬い、柔らかい、熱い又は冷たいのであれば、それは身浄色を衝撃したのてある。その色聚は、身10法聚である。