翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー5)(私家版)
(4)舌浄色:舌にある浄色。味に対して敏感である。特徴は、味が大種(四大)に衝撃するのを準備している浄(明浄色)である。作用は味を縁としての取って目標とする。現起は舌識の依処。近因は味への愛の縁による業生四大。我々がなす所の業は、この、味というものを貪愛するが故に、舌浄色が生起するのである。舌浄色はその他の色法と共に生起する。この色聚は「舌10法聚」と呼ぶ。それは即ち、地、水、火、風、色彩、香り、味、食素、命根、舌浄色である。舌浄色は、味に敏感である。舌10法聚は、舌において初めて生起する。この他の場所で生起する事はない。