翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(72ー2)(私家版)
1.四大種:既に説明した。 2.5浄色:目(自体)と、眼浄色とは異なるものである。目は世俗諦で、異なる色法によって構成されている。目の中には、54個の色法があるご、眼浄色はただ一個しかない。眼浄色は、網膜にある浄色であり、色彩と光に対して、敏感である。その特徴は、色所縁が衝撃してくるのを待つ所の、大種の浄(明浄色)てある。大種色とは、四大の事である。色所縁が衝撃する所の、四大の明浄なる色を眼浄色と呼ぶ。眼浄色の作用は、色所縁を縁に取って、目標とすることである。現起は眼識の依処と門である。近因は、色愛を縁として生じる業生四大である。過去の業(目)により色塵を貪愛するが故に、眼浄色が生起するが故に。一切は因があれぱ、必ずや果が存在する。眼浄色と9種の色法は、同時に存在する。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素、命根、それに眼浄色を加えて、合計10種の色法の、この構成を「眼10法聚」と呼ぶ。眼10法聚の中の眼浄色は、光にたいして、特に敏感である。目の中には、ニ種類の明浄色があるが、それは、身10法聚と眼10法聚である。どの様に、この両者を区別するのか?少し遠くにあるその他の色聚の色彩を選択して、もしその色彩が、選んだ所の浄色に衝撃するならば、これをば眼浄色である、と判定する事ができる。眼浄色の浄色とは、明るい事を言い、それは四大の明るさであり、依処は四大である。