3.四境色 境色の意味は、5根における所縁の、その外境(外部にある様)、である。5根とは即ち、5浄色の事である。合計4種の境色がある。 (1)色彩:特徴は、眼浄色を衝撃する事。作用は眼識の所縁となる。現起は眼識の境。近因は同一の色聚の中の四大。四大は全ての色法の依処。(2)音:特徴は耳浄色を衝撃する事。作用は耳識の所縁。現起は耳識の境。近因は四大。(3)香り又は匂い:特徴は鼻浄色を衝撃する事。作用は鼻識の所縁。現起は鼻識の境。近因は四大。(4)味:特徴は舌浄色を衝撃する事。作用は舌識の所縁。近因は四大。合計四種の境色がある。色彩、音、香り、味である。触は何であるか?既に、地、水、風に含まれている。