<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
浄色(pasādarūpa)
浄色とは、五根門の中の五種類の色法の事である。
浄色は、それを支える所の器官とは(+性質が)異なっている。
世俗で言われる所の眼(=目)は、アビダンマでは、混合眼と呼ぶ
ーー「有資糧眼」(sasambhāra-cakkhu)ーー
すなわち、各種の色法の混合体である。
眼門は、表で列記した様に、54種類の色法がある。
これ以外に、目の中には、もう一つ別の色聚があり、それは命根九法聚と呼ばれるが、この種の色聚は、全身に分布するが故に、眼門の中には、合計63種類の色法がある。それらは「有資糧眼」と呼ばれる。
眼浄色はその中の一つであり、それは網膜の中において、光と色彩を記録する所の、敏感な物質であって、耳識とそれに相応する所の名法の依処色と門となる。
耳浄色は、耳の穴の中にあり、細かい褐色の毛に取り巻かれている指サックの様な場所にある。
それは音声を記録する敏感な物質であり、耳識及びそれに相応する所の名法の依処色と門となる。
鼻浄色は、鼻孔の中にあり、匂いを記録する敏感な物質である。
舌浄色は、舌に遍満しており、味を記録する敏感な物質である。
身浄色は、全身の器官に分布しており、綿花に浸された液体の様である。触覚を記録する敏感な物質である。
五、眼浄色(cakkhu pasāda)
眼浄色の特徴は:
(1)色所縁が衝撃をできる様にと、準備する(=状態にある)四大の浄(透明性)。;または
(2)色愛の縁(色所縁を見たいと欲する)によって生じた業生四大の浄;
作用は、心路過程及びその目標となる色所縁を連結する事、または心路過程を色所縁まで齎す事、すなわち、心を色所縁まで引っ張っていく事;
現起(現象)は、眼識及びそれに相応する所の名法の立脚点または依処;
近因は、同一の粒の色聚の中の色愛によって縁生する所の業生四大。
もし、あなたがすでに、観智を通して縁起を理解しているのであれば、あなたは二番目の特徴を識別する事ができる、すなわち、無明、愛及び取によって過去世において累積した所の業が現在の果報蘊を生じたのである事を・・・あなたの目、などなどを含めて。
耳、鼻、舌、身浄色の特徴に関しても、類推する事。
(6‐29につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等ほぼ原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>