Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-04-30から1日間の記事一覧

般若の独り言~唯識論

本日、『親知実見』を翻訳していて、思わず声を出して、笑ってしまいました。 中国語本文 P206に 「所有 各類別 法 皆 可 只被 意門速行 識知」 とあります。 日本語に翻訳しますと、 「すべての、色々な、各種類の法は、みな、唯一、意門速行によってのみ、…

翻訳『親知実見』#33-33

如何にして味を識別するか 味(rasa)は、七番目に識別しなければならない色法である。それは味覚の所縁(rasārammṇa)であって、他と同じく、すべての色聚の中において、存在している。 香を識別するのと同じ様に、修習の初めには、あなたは、舌識の支援を…

翻訳『親知実見』#33-32(206/446)

如何にして色彩を識別するか 色彩(vaṇṇa)は、五番目の識別されなければならない色法である。それは、視覚の所縁(rūparammaṇa)であって、すべての色聚の中において、存在している。 それは意識によって、非常に容易に単独に、識知される。 というのも、色…

翻訳『親知実見』#33-31

アビダンマの義註《去除愚痴》の中において、以下の様に言う:<注191> ”Sabbopi panesa pabhedo manodvārikajavaneyeva labbhati.” 「すべての各種類の法は、皆、唯一、意門速行(javana)<注192>によってのみ、認識、識知されえる」 一粒の色聚の中の地…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #33-30

上に述べた事柄は、我々が、パオ禅林(パオ森林僧院)において教導している所の順序であるーー諸界を逐一識別する事。 経典において、同時にすべての諸界を識別しなければならない、と述べているが、しかし、それらの作者は、熟練した禅修行者であり、対象と…

翻訳『親知実見』#33-29

もし、色聚が極めて快速に生・滅するのが原因で、あなたには、単一の、一粒の色聚の中の四界を識別することができないのであれば、あなたは、それらの生・滅を無視するのがよい。それはちょうど、あなたが会いたくない人に出会った時に、彼がそこにいない風…