南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#33-29

もし、色聚が極めて快速に生・滅するのが原因で、あなたには、単一の、一粒の色聚の中の四界を識別することができないのであれば、あなたは、それらの生・滅を無視するのがよい。それはちょうど、あなたが会いたくない人に出会った時に、彼がそこにいない風に思うか、彼に注意を払わないという事に似ている。

あなたは、こうして、色聚の生・滅に注意を払わず、ただ、単一の一粒の色聚の四界に専注しなければならない。

禅定の力によって、あなたの、この様な修習は(実現)可能であるはずである。

もし、いまだ成功しないのであれば、あなたは、全身の地界に専注し、その後に、単一の一粒の色聚の中の地界に専注する事を、交互に交代しながら実践する。

水界、火界と風界についても同様である。

あなたは、単一の一粒の明浄色と単一の一粒の非明浄色の中の四界を識別する必要があるのである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>