南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~唯識論

 

本日、『親知実見』を翻訳していて、思わず声を出して、笑ってしまいました。

中国語本文 P206に

 「所有 各類別 法 皆 可 只被 意門速行 識知」

とあります。

日本語に翻訳しますと、

「すべての、色々な、各種類の法は、みな、唯一、意門速行によってのみ、認識され得る」

となります。

これ、かの有名な 【唯識論】 かな?

私、若い時に、中村元博士が設立した所の、東京湯島にある仏教の学校(学校名忘れました)に申し込んで、【唯識論】 を学んだ事があるのですが、三回くらい出席して、挫折しました・・・私、日本生まれの台湾人、北京語得意ですが、唐の時代、三蔵法師玄奘さんが(サンスクリットから)訳出した古代漢語(当時の現代語?)、私には難しすぎて、ちんぷんかんぷん、ついていけない(泣)。

結構高い学費、無駄にしましたけど、仏教(宗教)って、自分が好きでないと、本気出せませんよね(頭にも、心にも、入ってきません)。

なぜか私、パーリ仏教、パーリ系アビダンマが好きで、タイや緬甸の仏教書の翻訳を通して、何とか仏教に切り込めて、まぁ、よかったです<注1>(笑)。

(中国語(北京語)で書かれたパーリ仏教、パーリ系アビダンマ・・・パオ・セヤドーの、現代北京語の著書が読める事の幸せを、つくづく感じます)

<注1>この度、上記の「所有 各類別・・・」の一文を読んで、初めて、唯識(論)の本質を、理解しました。遅!

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>