私が、パーリ仏教(原始仏教)、アビダンマ関連の著書を翻訳する時(多くは、パオ・セヤドーの著書ですが)、
色聚とか色法、心基、意門、有分心、有分断、
12処(アーヤタナ)等の言葉に触れると、何だかドキドキ、わくわくして、嬉しい・・・のではありますが、今翻訳している辺りは、理解するのが、とても難しい・・・。
中国語原文 P213 にある
【目の中の54種類の色法】
って、《そんなに沢山、誰が見たんじゃい!》
といいたくなります、いやまぁ、ゴータマ仏陀ご本人様、でしょうけど~笑。
もう随分前、私の若かりし頃、アビダンマの本を持って、近所の禅宗(妙心寺派)のお寺に出かけて行って、
「この本の解説をして欲しい」
とお願いした所
「そんな細かい事、(修行に?)必要ない!」
と言われ、すごすご引き帰してきたことがあります。
確かに、無常・苦・無我を知るためとは言え、禅定に入り、八法聚、10法聚、もっと細かく、色法(刹那生・滅する)を識別して、分析して・・・そして、心の分析は、もっと細かいですよね、
心は、89心、52心所、その組み合わせ(89*52種類)、台湾の法雨道場で修行した時、己自身の心を、より深く理解する為、
「89*52種類の心・心所の一つひとつの名称を、全部覚えて下さい」
って言われましたけれど、もはや、認知症も始まっているやも知れぬ老境のわが身、とってもとっても、覚えられませぬ(笑)。
パオ・セヤドーの著書は、修行の為の説明が基本となっていますから、アビダンマを理解する為には、アビダンマの基本の基本の、またその基本という様な、初心者向けの本が必要かもしれません。
コロナの自粛が長引く様でしたら、[アビダンマの基本の基本のそのまた基本]、みたいな本を見つけて、翻訳してみましょうか。
自分の為に、止観瞑想、アビダンマがお好きな皆様の為に。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>