私は、ゴータマ仏陀の遺された教え、<三蔵>(経・論・律)の中、どちらかというと、経よりも、論(アビダンマ)が好きです。
アビダンマは、無常・苦・無我、色聚、色法、名法、
五(取)蘊、速行心、五門転向等など、身体と心に関する法(真理)が、簡潔に、直截的に書かれていて、
『まずは、アビダンマに書かれてある事を理解し、
次に、無常・苦・無我を直接知見できる様に、
止観の修行をすれば、人生の、多くの問題は解決する』
と、すんなり心に、染み入って来ます。
とはいえ、アビダンマを理解するのも、修行するのも、
なかなか難しく、茨の道だと感じる事も、あります・・・
特に、日本は、有資格の、優れた止観瞑想指導者に出会う事が困難でありますから、自習では、道遠く、行き暮れてしまう時がまま、あります。
昨日翻訳しました
『親知実見』中国語原文P243~244
翻訳文<#35-16~35-18>は、
パオ・セヤドーによる【刹那定】の説明です。
翻訳しながら、ドキドキ、ワクワクしてしまいました。
子供の時に、大乗経典(の日本語の解説書)を読んでいて、大乗経典は、なぜ、無常・苦・無我を(深く、また簡潔に)説明しないのか、と多いに不満でした。
長じて、パーリ系アビダンマを読む様になって、無常・苦・無我の意味が分かり、その後、刹那定の意味が分かった時の喜びといったら・・・この時私は
【ああ、今ようやく、仏法の真髄に触れることができた】
【己の幸せの為、世の人々の幸せの為、私は、この道を行こう】 と確信したものです。
青年期の私を奮い立たせてくれた【刹那定】という仏教用語。パオ・セヤドーのおかげで、また、出会う事ができました。《刹那定》に乾杯!
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>