Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75ー9)(私家版)

四種の無色界異熟心と双5識以外の75種の心は、皆、心生色を生む事ができる。現在、非常に多くの医師が、病人に対して、意志の力で病魔と戦う様に推奨している、特に癌患者に対して。。            私の知人に一人のスリランカ人がいるが、彼女の娘さんが19歳の時に癌になり、一年半程入院し、最後には癌に打ち勝った。。                    医師は母親に言う:「私は娘さんの治療はしておりません。娘さんは己の意志力で病に打ち勝ったのです。」             心は、非常に強い色法を生む事ができる。もし癌を得て、憂いの中で不機嫌で、一日中、何故自分が癌になる?何故他人ではなく自分が?と責め続けたならば、それは不善の心である為、生じる色法も又弱いものであって、故に、痛みは増え、苦しみは増え、病は悪化する。。             身体に病を抱えても、意志の力が強く、常に善の心でいたならば、善心は健康な色法を生む事ができ、それは、あなたの身体内部にある、毒を持つ色法に、対抗する事ができる。病気をしたら即刻病院へ行かなくてはならない、という訳でもない。心は、身体(の不調に)打ち勝つ事ができるのである。