Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

ういのおくやま

ういのおくやまけふこえて……        空海さんの<いろは歌>ですね。。      なかなか、意味深、です。             有為の奥山って、何でしょうか?      越えるって、どこへ向って?               今朝、安般念瞑想をしていて妄想が起こり、                 「あれ?これ有為の奥山かも?」      と思いました。。。               条件反射、条件に色付けされて、起心動念、己の感情ーー喜怒哀楽が動くこと。。。                例えば、今日は学校で試験があるとして、以前、似た様な試験で0点を取って、先生に叱られ、学友には馬鹿にされた経験があり、それを今朝思い出して、まだ試験も始まっていない前から心が暗くなる。。。。                    前の試験と今日の試験を、別のもの、別の出来事として切り分けられない。。。。。           パブロフの犬みたいに、条件反射的に、心が反応してしまう。外にある条件に、己の心が奴隷状態になっている。。              これが有分心(潜在意識)のレベルで起こるものだから、コントロールが、非常に難しい。。。。。。               空海さん曰く:              <有為法(外部条件)に振り回されないで、奥山(有分心)を越えて行く>                   行き先は?                仏教者なら、涅槃へ、ですね。        涅槃=無為法=条件付けのない自由。                   話が大きくなりました…笑。        追加:有分心(潜在意識)から湧いてくる負の感情を止める事は出来ないてすね。アチャン・チャーが言う様に「気がついたら、手放す」のが、良いかと思います。これ、繰り返していますと、手放すのが上手になります。訓練です。(負の感情を無視し、無いものとして暮らしていると、却って、心の病になります。あるものはあると認めた上で、手放すのが、吉です)