Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-04-05から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#33-2

三種類の色聚 上に述べた通り、物質現象は、すべて色聚によって構成され、成り立っているが、それらは基本的に、以下の三種類に分類することができる: 1)八法聚(aṭṭhaka):最も基本的な八種類の色法を(八不離色)を含む。 2)九法聚(navaka):八不離…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing#33-1

第四講 如何にして色法を識別するか はじめに 本日、我々は、色業処(rūpakammaṭṭhāna)について、説明するが、それはすなわち、四界差別(catudhātuvavatthāna)及び異なる種類の究極色法(paramattharūpa)の識別(方法)の説明でもある。 色法は、五取蘊…

翻訳『親知実見』#32-1

<#32-1>シリーズは、中国語原文P141~P175までの、脚注の翻訳です。 <注141>=八定:四種類の色界ジャーナと、四種類の無色ジャーナ。 <注142>=この点に関しては、問4-6、P242参照の事。 <注143>=禅相と想に関する具体的な関連性は、p73を参照の…

翻訳『親知実見』#31-21

問3-13:世間禅(lokiya jhāna)と出世間禅(lokuttara jhāna)は、どの様に違いますか? 答3-13:世間ジャーナは、四種類の色界禅と四種類の無色界禅(arūpāvacarajhāna)を指し、それはすなわち、八定(samāpatti)である。 出世間ジャーナは、道智と果智に…

翻訳『親知実見』#31-20

無色界地(arūpāvacarabhūmi)において、有分心は、わずか二種類の業相を所縁としており、上記と同じく、業または趣相ではありえない。 空無辺処の衆生の有分心は、無辺の虚空を所縁としており、無所有処の衆生は、空無辺処禅心の不存在を所縁としているーー…