Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75-3/4)(私家版)

禅の修行の時にできる光は、どの様にして生まれるのか?止観の心によって生じた色聚は、「心生色聚」と言い、合計8種の色法がある。地、水、火、風、色彩、香り、味、食素である。強くて力のある定によって、この「心生色聚」の中の「色」は、通常より明るくなる。又その中の「火」界も又、新しい代の色聚を生じ、これを「時節生色聚」という。この事から、我々の体内には心生色聚、時節生色聚がある事が分かる。例えば、次の図(割愛)の灰色の部分は時節生色聚であり、白点は心生色聚である。この二種類の色聚の中の「色(色彩)」は、定力の関係で、特別に明るく光る。これら特別明るく光る「色(色彩)」は、全て一箇所に集まると、身体内部の光となる。禅相は外部に存在する。外部の光は如何にして生じるのか?時節生色聚(灰色)の中の火界は、体内においても生じるし、体外においても生じる。体外の時節生色聚にも「色(色彩)」がある。千々万々の色聚の中の「色」が一箇所に集中すると、光を生ずる。故に、外部の光は、時節生色聚から生じているのが、分かる。そして、時節生色聚は、止観の心生色聚を縁にして、初めて生起する事ができる。