<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
10.5 心生色の識別
一生の内において、(結生心を除いて)一切の、心所依処に依存して生起する所の、意界と意識界はみな、多くの、全身に分布する所の、心生食素八法聚(citta ojā aṭṭhamaka rūpa kalāpa)を、生じることができる。
故に、もし、有分を観察するならば、あなたは多くの、心所依処に依存する所の、心識が、不断に、色聚を生産していることを、見ることができる。
もし、(+修習の)始めに(+それを)明確に知ることができないのであれば、有分を観察した後、一本の指を何度か折り曲げてみる。
この様にすれば、あなたは、心が指を移動させ様として、多くの、全身に分布する所の、色聚を生じせしめる事を、見ることができる。
これらはみな、八個の色法を擁する、非明浄色聚である。
10.6 時節生色の識別
一切の、色聚の中の火界は、また時節(utu)とも言う。
火界は、新しい色聚を生む、すなわち:
時節生食素八法聚(utuja ojā aṭṭhamaka rūpa kalāpa)(第一世代時節生色聚)である。
この新しい代の、時節生色聚の中の火界もまた、時節生食素八法聚(第二世代)を生じることができる。
もし、第一代の色聚を産じた火界が、業生色聚由来である場合、上に述べた過程は、持続的に、四または、五代の時節生色聚を生じることができる。
色法の法則によれば、時節が住時(ṭhita kalā)に来た時にのみ、新しい色聚を、生むことができる。
時節生食素八法聚もまた、食素である。
それは、食生食素及び消化の火界の支えの下、新しい食生食素八法聚を、生じせしめる事ができる。
故に、あなたはそれが火界であるのか、または、食生によって生じた、新しい色聚であるのか、この点に、注意を払わねばならない。
心生火界というものもある。
普通欲界心が、心生食素八法聚を生じせしめる時、これらの色聚もまた、時節の火界と呼ばれる。
この火界は、新しい時節生食素八法聚(心生火界によって生じた第一世代)を生じることができる。
この新しい一世代の時節生色聚の中の火界はまた、時節生食素八法聚を、生じることができる。
この過程は、二代または三代、持続する。(149/430)
(6-11につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>