南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6‐10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

10.5 心生色の識別

一生の内において、(結生心を除いて)一切の、心所依処に依存して生起する所の、意界と意識界はみな、多くの、全身に分布する所の、心生食素八法聚(citta ojā aṭṭhamaka rūpa kalāpa)を、生じることができる。

故に、もし、有分を観察するならば、あなたは多くの、心所依処に依存する所の、心識が、不断に、色聚を生産していることを、見ることができる。

もし、(+修習の)始めに(+それを)明確に知ることができないのであれば、有分を観察した後、一本の指を何度か折り曲げてみる。

この様にすれば、あなたは、心が指を移動させ様として、多くの、全身に分布する所の、色聚を生じせしめる事を、見ることができる。

これらはみな、八個の色法を擁する、非明浄色聚である。

10.6 時節生色の識別

一切の、色聚の中の火界は、また時節(utu)とも言う。

火界は、新しい色聚を生む、すなわち:

時節生食素八法聚(utuja ojā aṭṭhamaka rūpa kalāpa)(第一世代時節生色聚)である。

この新しい代の、時節生色聚の中の火界もまた、時節生食素八法聚(第二世代)を生じることができる。

もし、第一代の色聚を産じた火界が、業生色聚由来である場合、上に述べた過程は、持続的に、四または、五代の時節生色聚を生じることができる。

色法の法則によれば、時節が住時(ṭhita kalā)に来た時にのみ、新しい色聚を、生むことができる。

時節生食素八法聚もまた、食素である。

それは、食生食素及び消化の火界の支えの下、新しい食生食素八法聚を、生じせしめる事ができる。

故に、あなたはそれが火界であるのか、または、食生によって生じた、新しい色聚であるのか、この点に、注意を払わねばならない。

心生火界というものもある。

普通欲界心が、心生食素八法聚を生じせしめる時、これらの色聚もまた、時節の火界と呼ばれる。

この火界は、新しい時節生食素八法聚(心生火界によって生じた第一世代)を生じることができる。

この新しい一世代の時節生色聚の中の火界はまた、時節生食素八法聚を、生じることができる。

この過程は、二代または三代、持続する。(149/430)

(6-11につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>