Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(73ー7/8)(私家版)

7.色集積               色の相続流の最初の生起の刹那から、及び、結生から諸々の根具足の最初の生起の段階まで。特徴は、色法の生起が始まる事。作用は、色法の生起を開始せしめる事。現起は、開始の状態。近因は生起した色法。一番目の結生識が生起する時点を、色集積と言う。。。。。。。。             8.色相続               一番目の結生識が開始された後、色法は不断に再度生起する。これを色相続と言う。特徴は、色法が継続して不断に生起する事。作用は、連続的な結合。現起は、絶え間ない事。近因は、連結された色法。色集積と色相続に関して、二種の解釈が存在する。世俗な解釈では、結生識が生起し始める時の色法を、色集積と言う。その後、又非常に多くの色法が生起するが、これを色相続と言う。究極諦の解釈。色法の寿命は、17個の心識刹那であり、色法の寿命は又、生、住、滅に分ける事ができる。「生」のその一刻が取りも直さず、色集積と色相続である。           9.色老性               特徴は、色法の成熟と老化。作用は壊滅への導き。現起は新しさの喪失。近因は、老衰しつつある色法。色法の寿命の「住」の時、正に色老性である。これより先、色法は老化するが故に。           10.色無常性 特徴は色法の完全なる壊滅。作用は色法の消失。現起は色法の壊尽。近因は壊尽した色法。色無常性とは即ち、色法の「滅」時である。。。     この10個の非真実色はあまり重要ではない。というのも、観智の対象ではないが故に。真実色法の別の形態に過ぎない。故にこれ以上の説明は割愛する。