本日 <実用アビダンマ> を翻訳していましたら、 【アビダンマは非常に論理的であり分析的である】【感情とは無関係である】……… と言う趣旨の事が書いてありました。。。 仏教を理解する為には、三蔵ーー經典、律、論ーーを学ぶ事、またその上に、歴代の注釈書とその復注を学ぶ必要があります。。。。。 先日、ある著名な日本の大乗仏教の識者が〔悟りとはこれまで分からなかったことが分かる事〕 と言っていましたが、仏陀の教えはそんな<漠然とした> <生ぬるいこと> ではない、と思います。。 名=心と心所。精神作用。 色=物質、特に己の身体。。 この二つの無常性・苦性・無我性と、名・色の相互関係によって紡がれ蓄積される〈業〉(心の癖)をよく観察・理解して、己の持つ無明(人生、存在への誤解)を打ち破る事、これが<仏陀の悟り>ではないでしょうか?? 又、先日、妻が旧統一教会に多額の献金した為、家庭が崩壊したと主張する男性が、 「夫婦に足の障害があり、教会に『それは前世の悪業の故であるから、献金せよ』と言われて、妻が夢中になってしまった」、と説明していました。。。。。。 今世の身体的障害が、前世の行いが原因であったとしても、今世で、お金で解決するものではない。。。
出来うれば、自分自身で、サマタvipassanā の修行をして、前世でした事を思い出すか、思い出せないなら、今世は、清く正しく生きる様に努力すれば良い(その中の一つの善行為として、身の丈に合ったお布施、献金をすればよい。お布施、献金より何より、❛四正断❜ を実践すれば良い)。。。 前世の悪業を、お金(献金)で解決できると考える人は、仏教を理解していないし、もとより、神様の意志でもない。。。。 仏教、特にアビダンマは理論的で理性的で、智慧の教えであります。。。 人生苦難に会う人は、是非共、学んで頂きたいと思います。