Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~一休禅師道歌

昨日元旦は、己自身の今年一年の、心の持ちようの

決意表明(?)をしました。

本日は、仏法に話を戻しまして、私の好きな、

一休禅師の道歌を一首、紹介します。

 

《ほらぬ井に 

たまらぬ水の 

浪だちて

かげもかたちも

なき人ぞくむ》

(バグワン・シュリ・ラジニーシ著 

『一休道歌』<上> P412)

 

上の歌は、ゴータマ仏陀の教えし古法である所の、

座禅・瞑想(サマタ・vipassanā)を実践して、

色法と心法の無常・苦・無我が観えた人は、

理解できると思います。

パオ・メソッド(アビダンマ)では、この様な優雅な

歌は歌いませんが、

例えば、

《歩くという現象はあるが、

歩く人はいない》 と言います。

上の歌と、真髄は同じです。

皆様が、サマタ・vipassanā の修行をされて、

慧眼を育て、慧眼を通して、ゴータマ仏陀の観た風景、

一休禅師が観た風景と同じ風景が、観れます様にと、

祈願いたします。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>