Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(75−14/15)(私家版)

6.語表音声軽快性13法聚:八不離色に、語表、音声、軽快性、柔軟性と適業性を加えたもの。病気の時や冷笑する時は、軽快性や柔軟性、適業性はない。。    業生色の最初の生起は、結生識の「生」時という小さな刹那から始まり、一つ一つの心識刹那の中の生、住、滅の3個の小刹那において、皆、業生色を生じる。これが、臨終の前の17個の心識まで続くのである。心生色は、新しい一生の、二番目の心識(有分識)から生起し始める。新しい生命の、一番目の心識(結生識)は、ただ業生色を生起するのみであって、如何なる心生色も生起しない。結生識が収束して後、生起する所の一番目の心識は「有分識」と言う。心は「生」の時が一番強い。故に、有分識の「生」のその小さい刹那の時に、心生色は生起し始める。住と滅の段階では、心生色は生起しない。同様に、二番目の有分心の「生」の小さな刹那の段階において、心生色が生まれる。最後の一個の心識まで、である。。。            あなたは疑問を持つかもしれない:     サヤレーは以前、一番目の速行心が最強であり、故にそれが、現生受業を生じせしめるのだ、と話されたが、今は又、心は生の時が一番強いなどと、言うのであるか?と。。。                二者は異なるものである。以前に説明したのは、心路過程の中の速行心の事である。前の速行心の支持を受けていない為、最も弱いものとなる。これは、24縁の中では、無間縁と呼ばれる。前にある、同一の速行心の支えを受けて初めて、二番目の心は強くなる事ができる。今説明しているのは、一粒の心の中の、生、住、滅という3個の小さい刹那の「生」の段階の事である。二者は異なる二つの状況下にある。混同してはならない。