Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(74ー4)(私家版)

ある時、彼女は思いがけなく、パカ(Paka)国王に出会った。パカ国王は一目で彼女が好きになった。。。        国王は紳士の振りをして、彼女の家に行き求婚し、彼女を宮殿に連れ帰った。パカ国王は彼女を后にしたかったが、彼は又、五つの醜さを持つ醜い女性を皇后にする事で、周囲に嘲笑されるのを恐れた。。。  彼は非常に悩んだ末、一つの方法を思いついた。皇族の人々が皆、五醜に触れられる様にしたのである。というのも、彼女に触れさえすれば、人々は皆、彼女を好きになるが故に。そうすれば、人々は彼女の醜さを気にしなくなるであろう、と。。。    こうして、国王は皇族の一人一人を、彼女に触れさせた。結果、皆は、彼女が皇后になることに賛成した。。。          ただ、多くの王妃は不満であった:「私達は明らかに彼女より美しい。なぜ彼女が皇后になるのですか?」            そして、彼女を袋に入れて船に乗せて捨てた。五醜と船は漂って後、又別の国に漂着した。ある人が彼女を宮殿に連れて行った所、国王が無意識に彼女に触れ、結果、国王も彼女を愛した。。。          この頃、パカ国王は、皇后がいない事に気がついて、あちこち探し回った後、もう一つ別の国の国王が彼女を皇后にしていることを知り、非常に怒って、戦争を仕掛けた。。。                五醜は「お二人とは、一週間毎に行き来して、一緒に過ごしましょう」と提案した。この様にして、彼らは戦争をする事もなく、不思議な関係性を保つ事となった。