<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
骰子賭博をする前に、Kaccañña は国王に言った:
「大王!もし私が負けたならば、私はすでに、私の二つの宝物を差し上げる準備をしてあります。もし、大王が負けたならば、何をくださいますか?」
国王:
「私自身と皇后以外、私が持っているものの中から、あなたが好きなものを持って行けばよろしい。」
こうして、彼らは骰子賭博を始めた。
一回目は、国王が勝ち、二回目と三回目は青年の Kaccaññaが勝った。
青年は国王に言う:
「大王!私は三回の内、二回勝ちました。あなたは私に欲しい物をくれると言いました。では、あなたの智臣である Vidhuraの心(=心臓)を下さい!」
国王は仕方なく、智臣 Vidhuraを差し出すよりなかった。
Vidhuraは、一人ごちた:
「ああ、国王よ!あなたはなんと愚かなのか!なんと恥知らずなのか!
人々はあなたを何度となく、責めるでしょう。
あなたは、私のような智慧のある人を捨てて、あなたの敵の手に渡すなんて!
あなたは、あの青年の特徴を見抜けなかった。
彼は人類ではなくて、人間でないものが、姿を変えて、化けたものなのに。
私は一目で気が付いた。
彼の足には踵がない。
一度も瞬きをしない。
影がない。
これらは皆、人間でない証拠です。
私自身は、敵人の手に渡っても、なんとも思わないが、国王は己自身の愚かさにおいて、恥を知るでしょう!」
そう言った後、傷心の Vidhuraは、Kaccaññaを連れて、家に帰った。
家に戻った Vidhuraは、家族全員を集めて、彼らに説法をした:
「あなた方は、善を行い、悪を避けなさい。五戒を守り、世間のすべての衆生に向かって、毎日、慈心(metta)を散布しなさい。」
(3-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>