南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(40ー16)(私家版)

彼は持戒清浄であった為、人道と天道において輪廻する時、一世毎に良いことが、3種あった。一番目は、長寿であること。持戒者は必ず長寿であり、健康である。二番目は、顔が美しく荘厳である事である。3番目は、智慧がある事。一つ一つの世において、彼は長寿て、容姿よく、智慧があり、この点において、他人より優れていた。この4種(ママ)は、誰しもが追及する所のものてある思う。人がもしその様に願うのであるならば、5戒を守らなければならない。聡明な投資者として、少しの投資でもって、輪廻の中において、阿羅漢を証するまで、人と天の福報を得ることができるのであれば(戒を守るのが良い)。彼はただ一世においてのみ、五戒を清らかに守ったのであるが、その後の長い輪廻の中において、無上の楽しさを得る事ができた。これが(心識における)真ん中の5個の速行心によって生じた所の、無尽業の働きである。一瞬の瞬きで、心識は、十万億個あるのであるから、5万年の時間は、どれほどの長きであったであろうか。この様に、彼は多くの善なる業力を残し、それらの機が熟する毎に、善の果報を受け取る事ができた。故に、貴方方は聡明な投資者にならなければならない。反対に、もし、我々が常に悪念に誤導されたならば、投資の失敗者になってしまうのである。