次に、モッガラーナ尊者の例を上げる。皆も知っでいる通り、仏陀の時代、モッガラーナは神通第一であった。ある時、彼が部屋で座禅・瞑想している時、神通によって、500人の強盗が、彼を殺そうとしている事を知った。その為、彼は神通を使って、屋根を伝って、飛んで逃げた。その強盗の群れは又やって来た。彼は又神通を使って、ドアの鍵穴を通り抜けて逃げた。3度目、また強盗がやって来て彼を殺そうとした時、神通を使うには先に四禅にはいらなければならない為、彼は四禅に入ろうとしたものの、突然入定できなくなってしまった。この時、500人の強盗は、部屋に雪崩込んで、彼の身体の骨を粉になるほど砕いた。頭蓋骨は、米粒程に砕かれたのである。