南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(41ー4)(私家版)

同様に、狐とは我々の煩悩の如くで、我々の正念が無くなり、5根の緩まる時を待って、煩悩は我々に噛みつくのである。。。。。               心の反応は非常に速く、外境に触れるや否や、即貪、瞋恚を起こす。その迅速なこと……ただ我々には、それを観察することが出来ないのである。。。。。。。            食事の時、味が舌を衝撃する際、心は必ず反応する。しかし、正念が強くない事が原因で、その時非常に多くの貪欲と瞋恚が生起している事に気が付かない。。。。。        同様の道理で、心を一つの業処に繋ぎ止めて置かないのであるならば、煩悩は、目、耳、鼻、舌、身体と意を通して、あなたを攻撃する。これが「根門を守る」意義である。。。。。。。。            先に述べた Tissa 比丘は、いつも業処と共に托鉢した。故に、婦人が彼に向かって笑いかけても、欲念は生起しない。というのも、彼の心は既に業処を守っているのであるから。。。。。。             この様にして初めて、未だ生起しない悪法の生起を、防止する事ができる。