2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
3.無尽業 今、(生起する一連の心のその)中間の、最も華やかな、5個の速行心の講義に入る。。。 第2番目から第6番目までの速行心は、「無尽業」を生じる。輪廻の中にいる限り、すなわち、涅槃に入らない限り、この種の業は、永遠に無効にならない。故に…
最初に生起した速行心の力は、もっと弱い。その原因は、その前に存在する心から何らの支援も受けていないからである。例えば、生まれたばかりの赤子は、まだ小さく、弱々しい為、歩くことが出来ない。同じく、心は、生まれたばかりの時は弱く、弱いが為に、…
布施をする時、貴方は業がすぐに生じる所の、「現生受業」がよいか、それとも「次生受業」がよいか??? 現生受業の果報は、比較的力があるだろうか??? それとも次生受業であるだろうか??? 現生受業だと思う人は、視野が狭すぎる!!!外套を布施した…
2.次生受業 7番目の速行心は「次生受業」を生じる。この業は、その造られた所の、次の一世に熟する。もし、当該の世において、十分な縁がなくて、それを熟させることが出来ないならば、それは無効業になる。パオ森林僧院に、一人の比丘尼がいて、彼女が過…
この種の業は、現生受業と言う。。。 1番目の速行心によって生じる。。。 彼は三度考えた後に、ようやく外套を布施したが、この種の心は有行と言う。。。 仏陀は言う:「もし、貧乏人が、最初に生じた布施の心のままに、すぐに行動に移したならば、彼が今日…
この話は、そのまま周囲の噂になった。比丘達が言う:「不思議だ!今実行した布施が、その場で果報を産むなんて。この様な可能性というのはあるものなのか?」彼らは仏陀に教えてを希うために、出かけた。仏陀は言う:「貴方方は、彼の得た果報を、自分の目…
そして、国王は彼の侍者を王宮に行かせて、ニ枚の、高貴で優雅な毛皮の外套を持って越させ、この貧乏人に贈った。これが現生受業である。貧乏人は三度熟考して、己の吝嗇の心に打ち勝ったものであるが、今、ニ枚の新しい外套は、何も迷う事なく、またこのニ…
その時、舎衛城の国王もまたその場で説法を聞いていた。彼は「私は勝利した!私は勝利した!」と言う声を聞いて、心の中で思った:「この言葉は、私が戦場で話すものだ。今どき、誰がこの様に言うのであるか?」そして、彼は人を派遣して、この声の主を探す…
仏陀の時代、非常に貧しい夫婦がいた(当時のインドの一番下のカースト)。。。。 彼らの唯一の財産は、一枚の外套であった。それが一枚しか無い為に、二人は交代で、仏陀の説法会または正式な活動に参加するしかなかった。。。。。。 ある日、仏陀は布施の…
今年はやけに暑い。。。 暑い暑い夏。。。。 ニ年目になった、ウクライナの戦争は終わらないし、マウイ島ラハイナの火事もただ事ではない様子。新聞に載るもの、載らないもの、大小の事件、事故も後を絶たない。。。 私個人で言えば、もう立派な老婆であるか…
◎時間によって熟する所の4個の業…………… 1.現生受業 一つ一つの善心と不善心は、皆業である。最初の速行心は「現生受業」を生む。この種の業は、造られたその一代の世においてのみ、熟する。もし、当該の世において十分な縁でもってそれが熟することが出来…
不殺生戒を持す人は、同時に、他者へ安全を提供しているのである。世界の平和は個人から始まるのであるから、まずは己を整える事は、社会に平和の貢献を齎すものである。もし、10人が己を整えたならば、10の平和が実現する。一万人なら一万の平和が実現…
欲界速行の不善業の範囲は、12個の不善心の中に全て、含まれる。欲界速行の善行には、布施、持戒、禅修、恭敬、奉仕、分かち合い又は功徳の回向、他人の功徳への随喜、聞法、弘法、誠実合計10種。これら欲界の善業は、8個の善心の中において発生する。…
◎欲界速行の善と不善業 欲界の7個の速行心は、善業と不善業を造る。その内、不善業は以下の通り;;;; 身業:殺生、偸盗、邪淫。。。。。 語業(口業):妄語、両舌、悪口、綺語。 意業:貪婪、瞋恨、邪見。。。。
他人に対して瞋恨心が生起するのは、その人が己(我々)に対して害をなしたか、又はその人の無明、貪、瞋が、あなたを(我々を)傷つけたのであろう、からである。この時、我々は我相、人相、衆生相(=私はこう思う、よき人々はこうあらねばならない、よき…
故に、如理作意又は正念正知を修行することは、非常に多くの悪心の生起を防止する事ができる。悪心がひとたび生起するならば、すぐに念を転じなければならない。。悪の念を善の念に転じるのである。。 例えば、誰かに対して怒ったならば、又は、嫌いな人に出…
彼女が笑い始めた時、もし、Tissa比丘が、己の心を業処においていないのであれば、彼の心の中に、貪欲が生まれたかも知れない。しかし、白骨観は内部も外部も観ずることが出来る。内観は己の白骨を観察し、外観は他人の白骨を観ずるのである。故に彼は笑い声…
Tissa比丘は、托鉢の時、手には鉢を持つものの、しかし、心の中で実践しているのは白骨観である。この時、一人の婦人が夫と喧嘩をした為、実家に帰ろうとしていて、道でTissa比丘に出会った。彼女はTessa比丘を見ると、にっこりと、笑った。仏陀は言う:男性…
もう一つ、貪欲を滅する方法は、白骨観である。スリランカにTissaという比丘がいたが、彼は行・住・坐・臥全てにおいて白骨観を実践した。ある日、彼は托鉢の為に外出したが、その時もまた白骨観を実践していた。この種の修行方法は、行処正知(gocarasampaj…
◎如理作意 貪が生起した時、32身分(32の身体部分)を観察するのも良い。即ち、身体を32の部分に分けて、観察する:頭髪、体毛、爪、齒、皮膚、筋肉、腱…その後は、身体の中の器官、例えば、肝臓、脾臓、大腸、小腸、糞便等など。順序に従って、一つ一…
生活の中における慣性的反応は、我々の習気(習慣/気質)になる。習気は、雪だるまの様で、ころがる内にますます大きくなる。もし、貪欲の習慣性を直さないのであれば、貪欲はますます強くなる。同じく、ある種の人々は、瞋根心が特別に重く、善を実践して…
孔子曰く 《友あり遠方より来たりまた楽しからずや》 今年のお盆は、遠方(海外)にいる長男が四年ぷりに帰って来ます。久しぷりにお母さんやります。。。。 翻訳は ボチボチ UP です。悪しからず。
今朝のWEBニュースに南直哉氏が一文を寄せていました(南直哉の〈命の種〉)。 それなりに長文なので詳細は割愛して、以下、本質的な部分に疑問を呈します。。。 彼は「我々が生まれて来るのに、理由もないし、目的もないし、意味も分からない(まま生まれて…
こうい事であるから、修行は生活の中から始めるべきである。もし、煩悩・習気が非常に重いのであれば、禅の修行では座るや否や瞋恚の心が立ち上がり、修行は成功しない。もし、日頃から常に善念でもって一切に対応するならば、生活の中において、心は柔軟に…
この様に、意門心路過程の中において、身・口・意の業が強化されて、造られる。7個の速行心のその一つ一つが業を造り、生命流の中において業力を残す。そして、期が熟するのを待って果報が生じる。我々はなるべく、一切の不善業を避け、常に善の思い考えでも…
眼門心路過程の中にも速行心は存在する。速行心は、身・口・意の業を造る。しかし、5門心路過程の速行心が造る業は、あまり重くない。というのもこの段階では、所縁は余り明確でなく、(心の)反応は強烈ではなく、造られた業は、非常に重いと言うことはな…
これは蓮の花であると知った後、心は、反応し始める。もしも、蓮の花が好きであるならば、貪根心が生起する。8種の貪根心の内の、その中の一種が、速行の段階において7回生・滅する。もし、蓮の花が嫌いであるならば、2個の瞋根心の内の一つが生起する。…
同様に、2番目の意門心路過程は、先に、全ての、支離滅裂なものごとを全体的に識知する。。。。 2番目の意門心路過程全体で、当該の所縁を識知した後、3番目の意門心路過程が、形状を認知せんと作用する。その後、第4番目の意門心路過程において、見てい…
色がどの様なものであるかをしっかり確認する為に、最初の意門心路過程が生起する。色所縁の寿命がすでに終焉して存在しない為、意門心路過程の取る所縁は、過去所縁である。しかしこの時点では、それが何であるかは、未だ明確に出来ない。。。 故に、二番目…
例えば、蓮の花は色所縁である。。。。 それが眼根に衝撃すると、眼門心路過程が生起する。色所縁が同時に眼根と有分心を衝撃する時、一個の心は即刻過ぎ去ってしまう。これを過去有分と言う。。。。。。 次に、二番目の心は波動を起こすが、これを有分波動…