南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(39ー3)(私家版)

最初に生起した速行心の力は、もっと弱い。その原因は、その前に存在する心から何らの支援も受けていないからである。例えば、生まれたばかりの赤子は、まだ小さく、弱々しい為、歩くことが出来ない。同じく、心は、生まれたばかりの時は弱く、弱いが為に、現生受業を生じる。真ん中の、二、三、四、五、六番目の速行心と比べると、7番目の速行心は、八番目の速行心が存在しないが為に、支援してくれるものがなく、やはり比較的弱くなってしまう。例えば、石を空に向かって投げた後、地面に落ちて来るのは、上に向かう力が減衰しているのが、原因である。(それと同じく最後の速行心は)真ん中の5個の速行心程、強くは無い。故に、それは、次生受業を生じるのである。