翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(39ー3)(私家版)
最初に生起した速行心の力は、もっと弱い。その原因は、その前に存在する心から何らの支援も受けていないからである。例えば、生まれたばかりの赤子は、まだ小さく、弱々しい為、歩くことが出来ない。同じく、心は、生まれたばかりの時は弱く、弱いが為に、現生受業を生じる。真ん中の、二、三、四、五、六番目の速行心と比べると、7番目の速行心は、八番目の速行心が存在しないが為に、支援してくれるものがなく、やはり比較的弱くなってしまう。例えば、石を空に向かって投げた後、地面に落ちて来るのは、上に向かう力が減衰しているのが、原因である。(それと同じく最後の速行心は)真ん中の5個の速行心程、強くは無い。故に、それは、次生受業を生じるのである。