南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー6)(私家版)

この種の業は、現生受業と言う。。。    1番目の速行心によって生じる。。。   彼は三度考えた後に、ようやく外套を布施したが、この種の心は有行と言う。。。  仏陀は言う:「もし、貧乏人が、最初に生じた布施の心のままに、すぐに行動に移したならば、彼が今日得る果報は、32枚に留まらなかったであろう。」。。。。        こうした事から、無行の善心は、更に大きな果報が得られる(事が分かる)。故に、布施したいと考えているならば、余り長く考慮しない方が良い。実践は素早く!そうすれば我々は、更に多くの果報を得る事ができる。。。。これは決して、果報に対して貪欲になっているのではなく、起心動念の結果、善を行なおうとしている時、ぐずぐず迷っていると、その後、実践を取りやめてしまう事が多い(からである)。。。というのも、心は悪法を喜ぶ為で、故に、善は急げ、なのである。。。         もし、1番目の速行心が、果報を産まない時、それは無効業となる。1番目の速行心は、一個だけではない。というのも、一つの瞬きだけでも、10万億個の心が生じる為、故に、1番目の速行心は、非常に沢山あるのである。