Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-08-21から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(39ー1)(私家版)【172/360】

2.次生受業 7番目の速行心は「次生受業」を生じる。この業は、その造られた所の、次の一世に熟する。もし、当該の世において、十分な縁がなくて、それを熟させることが出来ないならば、それは無効業になる。パオ森林僧院に、一人の比丘尼がいて、彼女が過…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー6)(私家版)

この種の業は、現生受業と言う。。。 1番目の速行心によって生じる。。。 彼は三度考えた後に、ようやく外套を布施したが、この種の心は有行と言う。。。 仏陀は言う:「もし、貧乏人が、最初に生じた布施の心のままに、すぐに行動に移したならば、彼が今日…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー5)(私家版)

この話は、そのまま周囲の噂になった。比丘達が言う:「不思議だ!今実行した布施が、その場で果報を産むなんて。この様な可能性というのはあるものなのか?」彼らは仏陀に教えてを希うために、出かけた。仏陀は言う:「貴方方は、彼の得た果報を、自分の目…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー4)(私家版)

そして、国王は彼の侍者を王宮に行かせて、ニ枚の、高貴で優雅な毛皮の外套を持って越させ、この貧乏人に贈った。これが現生受業である。貧乏人は三度熟考して、己の吝嗇の心に打ち勝ったものであるが、今、ニ枚の新しい外套は、何も迷う事なく、またこのニ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー3)(私家版)

その時、舎衛城の国王もまたその場で説法を聞いていた。彼は「私は勝利した!私は勝利した!」と言う声を聞いて、心の中で思った:「この言葉は、私が戦場で話すものだ。今どき、誰がこの様に言うのであるか?」そして、彼は人を派遣して、この声の主を探す…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(38ー2)(私家版)

仏陀の時代、非常に貧しい夫婦がいた(当時のインドの一番下のカースト)。。。。 彼らの唯一の財産は、一枚の外套であった。それが一枚しか無い為に、二人は交代で、仏陀の説法会または正式な活動に参加するしかなかった。。。。。。 ある日、仏陀は布施の…