Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー10)(私家版)

この様に、意門心路過程の中において、身・口・意の業が強化されて、造られる。7個の速行心のその一つ一つが業を造り、生命流の中において業力を残す。そして、期が熟するのを待って果報が生じる。我々はなるべく、一切の不善業を避け、常に善の思い考えでもって、己が対面している色、音、香、味、触、法等の6塵に対応しなければならない。例えば常に、勇気ありおおらかで、慈愛あり忍辱し、誠実で、慈悲と憐憫でもって、一切の衆生に対応する事。又は一切の、われが体験する所、見る所、聞く所の諸々の事柄をば、善の念で対応する事。そうすれば、生命流の中において、良好な業を残す事が出来き、結果、次の生では比較的良好な環境の中に生まれる事が出来る。我々は、その為に出来るだけ完全な人格形成を目指べきであり、それは又、己の修行にも役に立つものである。