Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(35ー12)(私家版)

生活の中における慣性的反応は、我々の習気(習慣/気質)になる。習気は、雪だるまの様で、ころがる内にますます大きくなる。もし、貪欲の習慣性を直さないのであれば、貪欲はますます強くなる。同じく、ある種の人々は、瞋根心が特別に重く、善を実践している時でさえも瞋心を起こしている。例えば、布施をしようという時、多くの人がいるのを見て怒る。他人が自分より多く布施するのを見て怒る。どんな事柄にもいちいち怒る。この様な人は、生命流の中において、強大な習気を残し、最後には瞋の性格を形成する。この種の性格は、まさに人類の習気なのである。習気を変えるためには、如意作意が必要である。